アニメや声優、ディズニーと、さまざまなエンターテインメントに夢中になるジャニーズタレントたち。30年以上、「カッコイイ」が最大の武器だった彼らに、“オタク系ジャニーズ”とも言うべき存在が急増している。
◇キンプリの人気者が少女漫画にハマる
4月15日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)は、朝から時ならぬ黄色い悲鳴がSNS上で飛び交った。人気グループKing & Princeの高橋海人が少女漫画家としてデビュー。読みきり作品を発表したことが報じられ、さらにはその執筆現場にカメラが特別潜入したのだ。姉の影響で慣れ親しんできた少女漫画。彼は読むだけには飽き足らず、ついに自ら筆を執ったという。そして1年前からプロの漫画家の指導を受けながら、デビューを目指していった。
デビュー作『僕のスーパーラブストーリー!!~王子と男子は紙一重!?~』は月刊誌『ベツコミ』5月号(小学館)にすでに掲載されているが、ナレーションでは「7月発売の8月号からはジャニーズの日常を描いた新連載が始まる」と紹介されていた。
「漫画好き」のジャニーズタレントとしては、木村拓哉が『ONE PIECE』、関ジャニ∞・横山裕が『ドラゴンボール』(いずれも集英社)をこよなく愛するなど大勢いる。また、Hey! Say! JUMPの山田涼介は姉、妹の影響で少女漫画を読むようになったという。だが、高橋のように漫画好きが高じて漫画家として活動するのは、ジャニーズの歴史において画期的と言える。
◇ジャニーズがディズニーを語る
同日、『ZIP!』月曜メインパーソナリティーを務めていたのが風間俊介。風間といえば小学校5年生から20年以上東京ディズニーランドの年間パスポートを更新し続けるほどのディズニーファンとして知られるが、その日生まれた有名人の誕生日をお祝いするコーナー「ZIP!バースデー」の中でも“TDL”愛を紛れ込ませていた。
4月15日は、後輩にあたるHey! Say! JUMP・有岡大貴のバースデー。風間は彼との交友関係について「一緒にご飯に行ったことのある数少ない後輩」と明かしつつ、「(今日は)東京ディズニーランドの開園日でもある」と、こちらもさりげなく祝福していたのだ。
多くの視聴者が風間のディズニー好きを“目撃”したのは、昨年5月放送の『マツコの知らない世界SP』(TBS系)でのこと。彼はディズニーランドについて「夢と魔法だけでできているのではない。人々の情熱とイマジネーションの力でできている」と熱弁。また、楽しみ方の1つとして園内にあるデザイン性あふれるゴミ箱・トラッシュカンに着目するなど、意外な素顔が話題を集めた。
去る4月9日の同番組の拡大版にも風間は再登場。ディズニーシーにあるプロメテウス火山の地層は本物を忠実に再現しているそうだが、地質学者とともに実施した「現地調査」の結果、「ぼくはアトラクションや建物に物語があると思ったんですけど、地層から物語はスタートしていたんですよ」と力説していた。
ジャニーズアイドルがこれまでまとってきた「王子」的な雰囲気は近年変わりつつあるが、それでもなお、ジャニーズへのブランド信仰は根強くある。そんな中でも、ジャニーズタレントが同じようにキラキラした存在である夢の国をうれしそうに語る光景は、これまで見られなかったことではないか。
◇キスマイ宮田はアキバ系ジャニーズとして脚光