電子マネーやQRコード決済など、たくさんのサービスが登場しているキャッシュレス決済。そのなかから一体どのサービスを選べばいいか、分からない人も多いだろう。
「自分の生活サイクルのなかで、周りにどんな店があり、何をよく利用しているかを思い出し、リストアップしてみましょう」と、経済ジャーナリストの岩田昭男さんはアドバイスする。
普段、電車での移動が多い人は、JR各社ならSuicaやICOCA、私鉄ならPASMOやPiTaPaなどの鉄道各社が出している「交通系」電子マネーがどこで使えるかをチェックしよう。
特に、沿線の飲食店やスーパーは提携店が多く、店頭やカウンターに「○○カード使えます」といった表示やロゴが掲示されている。
「2007年当時、私が事務所を構えていた東京・高円寺駅前にあった牛丼チェーンの『松屋』では、すでにSuicaのタッチパネル付き食券購入機が置かれていました。ファストフード店は、おいしさはもちろん、素早く会計を済ませて、すぐ食べられるスピードが『命』。それを理解していた松屋の先見の明に感心しました」(岩田さん)
自分の住む街で、キャッシュレス体験ができる店探しをするのも一興だ。
そしてもう1つ、普段自分が利用している店を知るには、レシートをチェックするとよい。
たとえば、イオン系列のスーパーのレシートが多ければ、電子マネーの「WAON」を、コンビニでのセブン-イレブンをよく使う場合は電子マネーの「nanaco」をチョイスする、といった具合だ。
そしてここからは上級者向けだが、電子マネーまたはQRコード決済と同じ会社が発行するクレジットカードを利用すると、より便利にお得になる。
nanacoの場合であれば、「セブンカード・プラス」、PayPayは「Yahoo!カード」のクレジットカードとセットにすれば、より使いやすく、特典も多く得られる
※女性セブン2019年5月9・16日号