「2020年の新憲法施行」を掲げる安倍晋三首相は、夏の参院選や、それを有利にするため打って出るとの見方もある衆参同日選を乗り切れば、悲願の憲法改正案の国会発議に取りかかる。
そこに次なる関門が待ち受けている。改憲に慎重な公明党の動向だ。火を付けたのは「首相の盟友」橋下徹氏だった。
「公明党を壊滅させる。そうすると日本の政治構造が大きく変わる」
大阪ダブル選の勝利後、橋下氏は次の衆院選で公明党の現職がいる大阪と兵庫の6選挙区に日本維新の会が対立候補を立てると予告し、“公明党潰滅”を宣言したのだ。
「『常勝関西』が合言葉の創価学会にとって、関西で議席を失うことは死活問題です。そこに安倍政権が改憲に乗り出せば、学会が平和路線に回帰して公明党の連立離脱を促すでしょう。
連立の枠組みが自公から自維に切り替わる可能性が高まる」(政治ジャーナリストの野上忠興氏)
そうなれば政治構造は大きく変わる。
※週刊ポスト2019年5月3・10日号