国内

坂東眞理子氏、感動のアンテナ張れば毎日が発見に満ちている

『女性の品格』から12年。『70歳のたしなみ』(小学館)を上梓した坂東眞理子氏

 330万部超のベストセラー『女性の品格』(PHP新書)著者で、昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さんの新著『70歳のたしなみ』(小学館)が書店から消えた──驚異のスピードで重版を重ねる本の内容は、高齢期は暗いだけ、つらいだけという先入観を覆し、イメージチェンジ、マインドチェンジをすることで、70代は人生100年時代の幸福な黄金時代になるということ。著名人からも絶賛評が届いている。

◎東京大学名誉教授・上野千鶴子さん(70)
「上機嫌」がいいですね。私も「明るい」「楽しい」老後より「機嫌よく」過ごす老後が目標です。

◎作家・あさのあつこさん(64)
70歳になっても80歳になっても人としてのたしなみを生き方によって新しく得ることができることを教えてもらえました。

◎津田塾大学学芸学部教授・三砂ちづるさん(60)
心安らかに70代を迎えられるように今からやっておいた方がいいこと。先々の楽しみを見つけられること。この本を読む喜びは多い。

 人生をめいっぱい、もっと楽しむために――坂東さんに話を聞いた。

「そりゃあ、あなたはそう思えるかもしれないけれど、私は人生苦労した、ひどい目に遭った、という嘆きも脳裏にあるかもしれませんが、負の思い出ばかりを数え上げていたらどんどん悲惨な人生に思えてくる。私だっていろいろありましたが、ここでそんなことを言い募っても暗くなるだけでしょう(苦笑)」(坂東さん、以下同)

 そしてこう続ける。

「だから、ピンチも周囲のおかげで乗り越えられた、苦い経験も糧になった、と前向きに変換して思い出す努力をするんです。聖人君子なら自然といいことばかりに目を向けて穏やかに暮らしていけるのかもしれないけれど、われわれ凡人は意識してプラス面を考えるようにしないと、自然にまかせるとネガティブな思考へ傾いてしまう。『だめだめ、もっと楽しいことを考えなきゃ』と自分を鼓舞する。

 その最たるものが年齢観。歳を重ねてお先真っ暗ではなく、見える景色が変わるというのかな。夜明けと黄昏では光の射し方が違うように、人生の彩りも移ろいゆくんです。それは実際、私が歩んで来た実感でもあります」

 年齢による固定観念を捨てれば、いくつになってもかけがえのない出会いに恵まれるという。

関連記事

トピックス

幕内優勝力士に贈られる福島県知事賞で米1トンが
「令和のコメ不足」の最中でも“優勝したら米1トン”! 大相撲優勝力士に贈られる副賞のコメが消費される驚異のスピード
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、日赤への“出社”にこだわる背景に“悠仁さまへの配慮” 「将来の天皇」をめぐって不必要に比較されることを避けたい意向か
女性セブン
「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)
田中美奈子が語る“学園祭の女王”時代 東大生の印象について「コミュニケーションスキルが高く、キラキラ輝いていた」
週刊ポスト
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
目覚ましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」(HPより)
『めざましテレビ』名物コーナー「きょうのわんこ」出演犬が“撮影後に謎の急死”のSNS投稿が拡散 疑問の声や誹謗中傷が飛び交う事態に
女性セブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン
稽古は2部制。午前中は器具を使って敏捷性などを鍛える瞬発系トレーニングを行なう。将来的には専任コーチをつけたいという
元関脇・嘉風の中村親方、角界の慣習にとらわれない部屋運営と指導法 笑い声が飛び交う稽古は週休2日制「親方の威厳で縛らず、信頼で縛りたい」
週刊ポスト
柏木由紀と交際中のすがちゃん最高No. 1
《柏木由紀の熱愛相手》「小学生から父親のナンパアシスト」すがちゃん最高No.1“チャラ男の壮絶すぎる半生”
NEWSポストセブン
今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か
NEWSポストセブン
小泉進次郎元環境相と妻の滝川クリステルさん(時事通信フォト)
滝川クリステルの旧習にとらわれない姿勢 選挙区の横須賀では「一度も顔を見せないのはどうか」の声、小泉進次郎氏は「それぞれの人間性を大事にしていきたい」
女性セブン