『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズで平成の視聴率女王にのし上がった米倉涼子(43)。
同じテレ朝のドラマで猛追しているのが天海祐希(51)だ。第3シーズンを迎えた『緊急取調室』は初回の平均視聴率が15.2%と好スタートを切った。
「2017年に第5期を放送した『ドクターX』は、続編の話が進められています。局としてはそれまでの間に『緊急取調室』も人気シリーズとして定着させ、主演の天海が第2の看板女優になることを狙っています」(テレ朝関係者)
テレビコラムの連載があるライターの吉田潮氏が言う。
「平成後半のドラマの主流は“強い女”。それを牽引したのが米倉涼子と天海祐希でした。ただ、若手も台頭してくる令和の時代にはこの“カッコイイ女”路線だけでは限界が出てくるでしょう。
その点では、何をやっても“失敗しない”イメージの米倉さんより、女優としての幅の広さは天海さんに感じます。“強い女”だけでなく、『偽装の夫婦』ではゲイに恋をして苦しむ役を演じて好評でした。
“シニアが観るドラマがない”と倉本聰脚本の『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)が始まったように、50手前の中年がしっとりと観られるドラマもありません。天海さんなら大人の恋愛ドラマで女としての機微を演じられるはずです」
※週刊ポスト2019年5月17・24日号