NHK連続テレビ小説100作目の『なつぞら』で主演を務める広瀬すず(20)は、平成から令和をまたぐヒロインにふさわしい若手女優の筆頭となった。アイドル評論家の中森明夫氏が言う。
「2010年代後半は、広瀬すずの一人勝ち状態でした。彼女は“平成生まれの昭和顔”で、モンペも似合えば80年代っぽさもある。だからこそ、映画やドラマ、CMのキャスティング権を持つ昭和世代のオッサンたちにとって起用したくなる女優なのでしょう」
そんな敵なし状態の広瀬すずにとって、最大のライバルとなりそうなのが、月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)に出演中の姉、広瀬アリス(24)だという。
美人姉妹としての共演も多いが、先にブレイクしたのは妹のすずだった。
「子供っぽさのあるすずに対してアリスは同年代女性からの人気が高い。モデル的な美しさの“平成顔”で、だからこそ昭和を舞台にした朝ドラには合わなかった。
タレントは時代に合うことで売れるが、すずのようにぴったりと合いすぎると時代とともに終わってしまうことがある。新しい令和という時代には、“平成顔”の姉のアリスのほうが新たな代表作に出会える可能性も、伸びしろもあるかもしれない。ブレイクして妹との“逆転”もありえると思います」(中森氏)
※週刊ポスト2019年5月17・24日号