人手不足が深刻化している昨今、パート・アルバイトの確保に頭を悩ませる企業が増えている。しかし、雇われる側にとってはむしろ、かつてない絶好の機会といえる。ジョブズリサーチセンターによると、三大都市圏のパート・アルバイトの平均時給は1044円(2019年3月度)と、前年同月に比べ26円増加。ほとんどの業種で上昇した。しゅふJOB総研所長の川上敬太郎さんが話す。
「パートの時給相場はここ数年上昇を続けています。今後も上昇が期待できる一方で、少し時給を上げた程度では人が集まらず、1日3時間、未経験可など、採用条件を緩和する企業も増えています」
今、主婦の間でじわじわと人気なのが「ご近所ワーク」だ。自宅近隣で空いた時間に簡単な調査や業務を行う。期間を定めず、1件単位で報酬を得られ、空いた時間を活用する主婦が多いという。
「定期的に飲食店の覆面調査員をやっています。最初にエリアを近所のみに設定しておくと、その範囲内でお店が設定されます。指定されたお店に行き、食事をしながら、接客態度や料理の質など、あらかじめ用意された設問項目をチェックするだけ。かかった食事代は別途支給されるため食費が浮いて、1件当たり1500円はもらえます」(43才・東京)
土地勘を生かし、近場でこんな働き方もできる。 「駐車場などに利用できそうな土地を探して撮影する『空き地発見業務』や、不動産会社が管理している空き家の点検・清掃を行う『空き家巡回業務』、お店の在庫や新規入荷した雑貨などの商品を棚に並べる『商品補充業務』に、不動産の物件写真を撮影する『物件写真撮影業務』など、“こんなものまで?”と思う仕事が多々あります」(川上さん)
※女性セブン2019年5月23日号