韓国では、反日感情を煽る余り、日本人による差別を強調するフェイク報道も存在する。『韓国「反日フェイク」の病理学』(小学館新書)の著者でノンフィクションライターの崔硯栄氏が解説する。
「在日韓国人でプロレスラーの大木金太郎さんが2006年に亡くなった時、韓国のEBS(公共教育放送)は特番を組み、大木がリングに上がると差別的な野次が飛んだと伝えました。でも、彼の自叙伝を読むと、そうしたヤジを受けたのは彼の友人の張本勲さんです。
自叙伝の中で『張本さんから聞いた話』として紹介したエピソードが、そのまま大木さんの体験として報じられているのです」
崔氏がEBSに抗議のメールを送ったところ、「この程度の改編は許される」という返事だったという。
※週刊ポスト2019年5月17・24日号