身長190cm、体重110kg、“世界最強の男”が大相撲の土俵に上がることになり、関係者はいろんな意味で戦々恐々としている。
「ドナルド・トランプ米大統領(72才)が5月下旬、国賓として来日します。安倍首相とゴルフをしたり、天皇皇后両陛下と外国首脳として初会見に臨むほか、26日には両国国技館(東京)で行われる大相撲五月場所の千秋楽を観戦する予定です。優勝者には、土俵上で特注の『トランプ杯』を渡す方向で調整中です」(全国紙政治部記者)
大相撲観戦はトランプ氏のたっての希望だ。安倍首相が4月に訪米した際、首脳会談で「ずっとスモウを観てみたかった。オレも土俵にも上がりたい」と伝えていたという。
「巨体のトランプ氏は、国技館の狭いマス席には座りたくないそうで、マス席に椅子を置いての“VIP観戦”になりそうです」(前出・記者)
トランプ氏の格闘技好きは有名で、1980年代から自らホストとしてプロレス興行を行ってきたほか、2007年には米国最大のプロレス団体「WWE」のリングにも登場。WWEオーナーの頭髪をバリカンで刈り上げるという傍若無人なパフォーマンスを披露した。大相撲関係者がため息をつく。
「日本古来の神事である相撲の伝統をどこまで理解しているのか。かつて土俵上で片言の日本語でスピーチし、トロフィーを渡した海外航空会社の重役がいました。大統領はその重役と旧知の仲で、相撲の話をよく聞いていたそうです。土俵上で、派手な“トランプ流パフォーマンス”をしないとも限りません」
アメリカの現役大統領となれば、警備も一苦労だ。
「国技館はどの観客席からも土俵が見えるように設計されています。つまり、トランプ氏が土俵に立てば、四方八方、あらゆる角度から狙撃が可能。一般人の入場を制限できない場所だけに、米警備当局は『入場者全員の身分証明書提示と金属探知機検査』などを求めているそうです。実際には爆弾テロなども警戒し、五月場所は全日程で厳しい入場者検査が行われそうです」(前出・記者)
もう1人、頭を抱えているのが、白鵬欠場の五月場所で“1人横綱”を務める鶴竜だ。
「千秋楽で横綱に土が付けば、金星に観客席から座布団が舞うのは必至。もし大統領の頭に座布団が“直撃”するようなことがあれば…」(前出・大相撲関係者)
国運を左右する大一番になりそうだ。
※女性セブン2019年5月30日号