日本からの差別には敏感に反応する韓国だが、「韓国人の差別意識はそれ以上に根深い」と語るのは、『韓国「反日フェイク」の病理学』(小学館新書)の著者でノンフィクションライターの崔硯栄氏だ。
「とりわけ在外韓国人に対する差別はすごい。韓国の求人雑誌には『在外同胞お断わり』と明記している工場が散見される。この場合の在外は、日本や米国から来た韓国人ではなく、中国から来た韓国人。“彼らは金がない”と、見下しているのです」(崔氏)
また、韓国各地の大学では、“自覚なき排他意識”が日常的に垣間見える。
「キャンパスを歩くと、『民族○○大学』とか『愛国○○大学』といったキャッチフレーズをいたる所で目にします。いまは世界各国から留学生も多数来ていますし、彼らがその言葉を見たらどう思うか。韓国人は自分たちの排他意識に鈍感すぎる。このあたりの人権意識は、まだ未熟だと感じます」(崔氏)
※週刊ポスト2019年5月17・24日号