秋篠宮家の長男・悠仁さまが通われるお茶の水女子大学附属中学校(東京・文京区)で11日、臨時保護者会が行われた。
「紀子さまもご出席されました。学校側からは、事件で精神的なショックを受けている生徒がいれば、学校側でフォローをするので相談してほしいといった説明がされました」(保護者の1人)
4月26日正午過ぎ、悠仁さまの机の上に、ピンク色に塗られた刃物が置かれているのが見つかった。保護者会での学校側の説明によると、生徒たちは当初、刃物をオモチャだと思い込み、“誰が持ってきたの?”などと、深刻には気に留めていなかったという。しかし、悠仁さまのクラスが偶然に体育の授業で教室を出ていなかったら、大変な事態になっていた可能性もあった。
「建造物侵入の容疑で逮捕された長谷川薫容疑者(56才)は、警察の調べに対し『悠仁さまを刺すつもりだった』という趣旨のことを供述したそうです。容疑者は、『皇位継承のあり方に不満があった』とも話していて、皇位継承順位第1位の秋篠宮さま、第2位の悠仁さまの秋篠宮家をターゲットにしたテロ行為を意図したのかもしれない」(全国紙社会部記者)
さらに世間を驚かせたのが、事件直後の悠仁さまの行動だった。
「悠仁さまには事件の認識がなく、その日の夕方から長野県にスキー旅行に出かけられました。まだ犯人が捕まっていないという状況の中で、警備が薄くなる遠出の外出は危険極まりない」(皇室記者)
学校が所轄署に通報したのは、事件当日の18時過ぎ。それでも遅すぎるぐらいだが、宮内庁が事件を把握したのは翌日午前中だった。その時点で、やっと事件を聞いた悠仁さまはとても驚かれた様子だったという。すぐにスキー旅行から帰京されたようだ。
なぜ宮内庁や秋篠宮家に、学校や所轄署からすぐに事件が伝えられなかったのか──ここでも、秋篠宮家の孤立無援の状況が浮き彫りになった。元宮内庁職員で、皇室ジャーナリストの山下晋司さんは苦言を呈する。
「事件については学校側の認識の甘さを感じました。悠仁親王殿下の護衛のために校内にいた皇宮警察や警視庁とは、幼稚園ご入園のときから9年間もつきあいがあるのに、なぜすぐに相談しなかったのか、理解に苦しみます。
懸念されるのは、他の生徒や保護者が、“悠仁さまがいらっしゃるから、学校が危険になる”というムードが高まることです。今回のことは、今後の悠仁親王殿下の高校選びにも影響を与えるでしょう」
そもそも皇族方は長らく、警備に慣れている学習院で学ばれてきた。学習院以外の小学校に入学された皇族は、戦後では悠仁さまだけ。「お茶の水は当初から警備に不安があるといわれていた」(前出・皇室記者)という中で、秋篠宮ご夫妻の強いこだわりで進学されたという。そうした部分も、皇室の慣習にとらわれない秋篠宮家の“自己流”なのだろう。
※女性セブン2019年5月30日号