Tシャツ、靴下、タオルなど「よく使う衣類って何度も洗濯していると、傷んだりクサくなったりするのよね~」。そんなあなたに朗報! “洗濯ハカセ”直伝のワザを取り入れれば、洗い上がりの違いを実感できるハズ。毎日続けてお気に入りの衣類を長持ちさせましょう。
【教えてくれたのはこの人】
洗濯ハカセ・神崎健輔さん/家庭でも実践できるプロ級の洗濯法やシミ抜き術を発信する、洗濯のプロフェッショナル。宅配クリーニングサービス『Nexcy』を運営する『クラスタス』CTO兼、クリーニング店『白洋社』部長。
◆1回の洗濯時に入れるのは、洗濯槽の7割まで
洗濯をする際、いちばん気をつけてほしいのは「洗濯物を詰めすぎないこと! 洗濯機が回っている時に洗濯物が内部でグルグルと泳いでくれないと、きれいに洗えません」と神崎さんは語る。
詰めすぎると、だんごになった状態の洗濯物が左右を行き来するだけで、結果、せっかく洗ったのに汚れやニオイが落ちていない、ということになる。
「縦型洗濯機なら、洗濯槽の7割くらいをめどに洗濯物を入れて、それでも回りが悪いようならさらに2〜3枚減らしてみてください。また、洗濯ボールを入れるのも効果的。これだけで洗濯物の絡まりを防ぐことができます」(神崎さん・以下同)
汚れ落ちだけでなく、洗濯物を取り出す時に絡まってほぐれない、なんて無駄なストレスは、これで解決だ。
◆頑固な汚れには粉洗剤、ふだんの洗濯には液体洗剤が適している
洗濯洗剤には大きく分けて、粉洗剤と液体洗剤がある。この2つ、実は得意分野が違う。
「粉洗剤は強い汚れを落とすのに力を発揮します。たとえば白い衣類をより真っ白にしたい時などは、粉洗剤を使った方が非常に効果的です。その半面、生地を硬くしがちで、衣類の風合いや着心地などがやや損なわれるというデメリットがあります。
逆に液体洗剤は、衣類の肌触りのよさや柔らかさを損なわずに洗うことができます。粉洗剤に比べると汚れ落ちはやや劣りますが、ふだんの洗濯には問題ないといえます」
ふだん使いには液体洗剤、ひどい汚れには粉洗剤を使うなど、その効果を考えて使い分ければ、衣類を長持ちさせることにもつながる。
◆毎日の洗濯に取り入れてニオイのもとを退治する
「漂白剤」と聞くと、「真っ白にしたい時に使うもの、色柄ものにはあまり使わない方がいいもの」と考える人が案外多い。だが、「シミや汚れ落としにはもちろん、ふだんの洗濯にもおすすめです」と神崎さんは言う。
「漂白剤、特に酸素系漂白剤は、使い方さえ間違えなければ安心して使えます。洗濯洗剤と同様、酸素系漂白剤にも粉と液体があり、こちらも念入りに汚れを落としたい時は、粉の方がより効果的です。
一方、液体の酸素系漂白剤は衣類にやさしく、色柄ものにも安心して使うことができます。酸素系漂白剤は白くする以外に除菌効果も高く、液体の酸素系漂白剤をふだんの洗濯の際、洗剤と一緒に入れて洗えば、ニオイ残りや汚れグセの予防にも効果的です」
※女性セブン2019年6月6日号