占いに通うというと、若者が恋愛相談をするイメージがある。しかし、現在は高齢者も占いに行く。高齢者は占い師にどんな相談をするのか。“おばあちゃんの原宿”巣鴨で人気の占い師、尾原常太さんに聞いてみた。
「子供や孫の心配が圧倒的ですね。あと嫁姑問題も。悩みというより愚痴が多い(笑い)。 それでもとげぬき地蔵さんに足繁く通い、占いにも寄ってくれるのは、本人が“なんとかよくしたい”と思っているから。私はそれを慰めたり、後押ししたりするだけです」
尾原さんがおばあちゃんたちに物申すのは、“もっと自分に目を向けよ”ということだ。
「子供や孫に、物やお金を渡してもありがたみは薄い。それより旅行に行くとか、食事に行くとか、一緒に楽しい経験をすることにお金を出したらいい。子供たちの心に残るし、なにより自分が楽しい。自分自身が幸せでないとね。そのためにいちばん効くのはLOVEやで! 心がときめくと元気になる。すると運命も動き出す。いくつになってもこれに勝る開運なし!」
家ですぐにできる尾原さんオリジナルの開運法も聞いた。
「エネルギーの源である寝室に、自分の干支の観葉植物を置いてください。厄を除け、場合によっては身代わりに枯れてしまうこともありますが、大切に育てれば、よい運気を高めてくれますよ」
子…コーヒーの木
丑…パキラ
寅…モンステラ
卯…カポック
辰…テーブルヤシ
巳…ポトス
午…グズマニア
未…ユッカ
申…ガジュマル
酉…カンノンチク
戌…ドラセナ
亥…クワズイモ
【Profile】
尾原常太さん●とげぬき地蔵高島易断 家相開運学鑑定士。東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺境内で占い続けて20年以上。「当たらない占い師」の看板を掲げながらも、波乱万丈の人生経験から繰り出す人情味あふれるアドバイスで人気。大阪生まれの78才。
※女性セブン2019年6月6日号