芸能

『バンキシャ!』放送800回へ、福澤朗は「額縁でありたい」

『バンキシャ』は放送開始から17年

「まもなく本番です!」「よし、この言葉でいきましょう!」

 MCを務める福澤朗のハキハキしたかけ声に、『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)のスタジオの空気は一気に引き締まった。生放送の舞台裏では開始わずか45秒前まで、念入りに放送内容の検討が重ねられていた。そしてOAが始まると一転、現場には落ち着いた空気が流れる。淀みないマシンガントークでまくし立てる話術も持ち味だが、番組での福澤はゆっくりと噛みしめるように言葉を発する。

「『笑点』からの流れでご覧になられるご高齢の視聴者の方もたくさんいらっしゃるので、なじみの薄い若者言葉などは控えて極力ゆっくりと、丁寧にしっかりしゃべることを心がけています」

 その姿勢は番組に安定感を生む。

「1週間に報道番組は数多あり、視聴者の声をリアルタイムに反映させる番組もあれば、MCやコメンテーターの賑やかなおしゃべりを楽しむ番組もあって、それぞれに良さがあると思います。その中にあって『バンキシャ!』が目指すのは“額縁”。一貫した演出方法に添って福澤を中心とした伝え手がいて、放送スタートから変わらないオレンジ色のテーマカラーがある。これを基本的には変えない。毎週同じ額縁=番組としての価値観の中で、“このネタは皆さんの目にはどう映りますか”ということを、問いかけていきたい。抑えた口調も額縁でありたいという、出演者としての意識です。

 着眼点や切り込みかたは独創的であるべきだと思いますが、偏った見方を提示したくはない。今トランプ大統領が来日中ですが、トランプ批判だけするのも、持ち上げるだけになるのも、どちらも避けたいですし。米国内でまだまだ高い支持率があるのには意味があるわけで、米国と中国、イラン、日本の関係を俯瞰して興味深く額縁に収めて、解読は見る人に委ねる。先入観を生むような“絵の解説”は必要ないと思っています」

 2002年に始まった同番組は、毎週安定して高視聴率を叩き出し、15%を超えることもある。6月2日には放送800回を迎える。

関連記事

トピックス

ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
沖縄を訪問された愛子さま(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
天皇ご一家が“因縁の地”沖縄をご訪問、現地は盛大な歓迎ムード “平和への思い”を継承する存在としての愛子さまへの大きな期待 
女性セブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
バスケ選手時代の真美子さんの直筆サイン入りカードが高騰している(写真/AFLO)
《マニア垂涎》真美子夫人「バスケ選手時代」の“激レアカード”が約4000倍に高騰中「夫婦で隣に並べたい」というファン需要も 
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン