最近の恋愛には、スマホやSNSが必須となっている。10代におけるSNSを使った恋愛事情について見てみると、中学生、高校生、大学生と、成長の過程ごとに事情は異なるようだ。10代のSNS利用実態に詳しい ITジャーナリストの高橋暁子さんが、10代のSNSにおける恋愛実態について解説する。
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中学生にとって、恋愛でもLINEは重要アイテムだ。ティーン向けファッション誌でも、よく「脈アリLINE」「LINEでの告白方法」などが特集されている。
LINEでの会話が恋愛の中心なので、「別れるときもLINEで」ということは多い。「『別れよ』って送ったら『バイバイ』ってきて、それ以来話さないで卒業しちゃった」と、ある女子高生が中学時代の話をしてくれた。
もちろん告白もLINEだが、ある男子中学生が同級生にLINEで告白したところ、「キャプチャを撮られて女子の間で回された」という。みんなが自分を見て笑っているので気づいたそうだ。LINEは元々プライベートなやり取りができるツールだが、このようにキャプチャを撮られて回されることは少なくない。
「嘘告」も流行中だ。罰ゲームなどで異性にLINEで嘘の告白し、相手が本気にしたら、みんなで反応を見て笑うという残酷な遊びだ。「一度“嘘告”被害にあい、それ以来人間不信に陥っている。どんなメッセージをもらっても嘘かもと思ってしまう」という子がいた。「メッセージを送るときもかまえてしまう」と怯えていた。
◆イケメンで映えるインスタOK男子が人気
ティーン向けファッション誌で、人気モデルたちは現在の恋人の名前を明かし、彼氏とのツーショット写真も公開している。昔と違い、恋人がいて良い関係であること自体があこがれの対象となるのだ。
高校生になると、恋人がいることはステイタスになる。SNS経由で知らない異性と出会うことにも積極的だし、警戒心が乏しい子は多い。SNSなどで交流して親しくなったら会うのが定番だ。
男性の手や靴が写り込んだ写真など、彼氏がいることをほのめかす写真を撮ってInstagramに投稿する例は多いようだ。Instagramのストーリーズで恋愛の愚痴を投稿したり、好きな相手に対する告白めいたことを投稿する子もいる。