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老眼診療の医者選び 「手元の視界」を重んじる専門医がいい

信頼できる医者をどう探す?

「最近、雑誌の文字が読みづらくなったなぁ……」

 そんなつぶやきとともに現われる「老眼」は、加齢とともに目のピントを合わせる毛様体筋の柔軟性が損なわれて調整力が落ち、焦点が合いづらくなる症状を指す。特に近くの物が見えにくくなるのが特徴だ。近年、この老眼患者を増やしているのは、他ならぬ医者だという指摘がある。『人生が変わるメガネ選び』(幻冬舎経営者新書)の著者で梶田眼科院長の梶田雅義医師が語る。

「30~40代くらいで比較的早くに老眼を発症した患者の場合、専門外の眼科医が診察しても老眼だと気付かない。それで近視用の眼鏡が作られ、遠くばかり見えるようになる。多くの医者は、いまだに視力検査の数字が上がれば喜びますからね。この結果、患者の老眼がどんどん進んでしまう。

 本来、年を重ねるごとに“近く”を見ることが重要になるんです。現代人の目に入る情報の8~9割は手元の新聞や雑誌、スマホ、パソコンなどからのもので、特に高齢者の場合、これらの情報が見えにくいと目や脳を使わなくなり、認知症になることもある。実際、私は老眼を入り口に認知症を発症した高齢患者を数多く診ています」

 手元がぼやけることが肩こりや頭痛の原因になることも分かっており、話をする時に相手の表情がよく見えないとコミュニケーションも難しくなる。

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