雨が多い梅雨の時期は、気象予報士が活躍する季節でもある。テレビ朝日系『スーパーJチャンネル』でお天気キャスターを務める千種ゆり子さん(31)は、どんなこだわりで予報しているのだろうか?
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気象予報士の資格は2013年に取得しました。平日は局内の気象デスクを担当し、土曜だけ気象キャスターとして夕方のニュース番組に出演しています。
「攻めて当てる予報」が私のモットー。番組では、視聴者が外出することが多い日曜の天気予報を伝えるので、雨が降るのか降らないのかに相当こだわっています。気象庁の発表が曇りマークだけでも、雨が降る可能性があれば、一歩踏み込んだ予報を。降るのなら何時ごろか、どのエリアかなど、きめ細かで精度の高い情報提供を心がけています。
放送当日は朝から天気を伝える切り口を考え、毎回異なるCGを一から作成しているんですよ。信頼性を増すために、毎回、予報が当たったかどうか分析して詳細を自分のブログで報告しています。一番好きな天気ですか? 私が予報した通りの天気ですね。それをアテにお酒を飲んじゃいます(笑い)。
【プロフィール】ちくさ・ゆりこ/1988年生まれ、埼玉県出身。一橋大学卒業。一般企業を経て、2013年に気象予報士の資格を取得。NHK青森放送局でお天気キャスターとして活躍後、2016年からテレビ朝日で気象デスクを務める。2017年からテレビ朝日系『スーパーJチャンネル(土曜)』に出演中。
撮影■江森康之 取材・文■上田千春
※週刊ポスト2019年6月14日号