令和初の国政選挙となる参院選が迫ってきた。東京選挙区(定数6)は19人の出馬(6月6日時点)が予想される再激戦区だ。自民党の丸川珠代・元五輪相や公明党代表の山口那津男氏が当確と見られているが、台風の目になり得るのが「NHKから国民を守る党」だ。
同党は4月の統一地方選で26人の地方議員を当選させて話題になったが、参院選では比例代表に加えて、東京に一挙7人を擁立する。定数6に7人出馬は選挙の常識ではあり得ない。同党の立花孝志・代表は、それも戦術だという。
「本命候補は副代表で元朝霞市議の大橋昌信です。7枚で1組になるポスターを考えていて、そのうち候補者の顔写真と名前を入れるのは大橋1人になります」
現時点でのデザイン案は、大橋氏の名前入りポスターには「っ」、他の6枚にそれぞれ、「N」「H」「Kを」「ぶ」「壊」「す!」という文字をデカデカと印刷し、「NHKをぶっ壊す!」というメッセージが掲示板に横一列に並ぶ前代未聞のものだという。
「当選ラインの50万票を目指す。(維新から出馬する)音喜多(駿)さんや国民民主、社民党には負けない自信があります」(同前)
※週刊ポスト2019年6月21日号