国際情報

韓国でプチ整形体験記 「顔がパンパンに腫れた」記者は…

記者が実際につけていたバンドと病院でもらった保冷剤

 目が覚めたら、パンパンに腫れ上がった輪郭をバンドでぐるぐる巻きにされていた――耳元で看護婦さんが韓国語で何かささやいた。かろうじて、「起き上がれますか?」と言われていることがわかる。この日私は、韓国の病院で美容整形手術を受けた。安く簡単に整形できるようになり、「プチ整形」という言葉が定着して久しいが、その実態を知る人は少ない。韓国で初めての整形を体験した記者が、体当たりで現地レポート!

 * * *
 ここ数年、1泊2日、ときには日帰りで韓国に行き、旅行や買い物のついでに目や鼻の手術を受ける「韓国整形」が若い女性たちの間でブームになっている。日本に比べて手術費用が安いことや、K-POPがブームになり、「K-POPアイドルっぽい顔」が日本人の美の基準になったことが、大きい理由だと言われている。

 今回記者が受けたのは顔の脂肪吸引手術だ。日本のクリニックであれば50万円はかかる手術が、韓国だと交通費・宿泊費込みで10万円ちょっと。うまくいけば約5分の1の金額で、小顔を手に入れることができる計算になる。

 もともと、丸顔や二重顎にコンプレックスがあり、暇さえあればインターネットで小顔になるマッサージやエステの情報を調べては試していた記者。ある日、いつものように美容情報を検索していると、「韓国で脂肪吸引した。綺麗にできて満足!」というSNSの投稿を見つけ、目が釘付けになった。さらに、整形経過をレビューする投稿アプリの存在も知り、そこではたくさんの症例写真も見ることもできた。きわめつきは、友人から「私、韓国で二重まぶたの整形してきたよ」と告白されたこと。その一言で、一気に韓国整形を身近なものに感じ、私にもできるかも、と思ったのだ。

◇日本語を話せる看護師や通訳がいる

 実際に行動を開始したのは2018年の冬。とある韓国のクリニックが、日本でカウンセリング会を行うというので、足を運んでみることに。そこで整形の内容や見積もりなどを相談することができるという。オフィス街の貸し会議室のようなところで開催され、事前にクリニックの公式LINEアカウントから予約を取り、参加する流れになる。「韓国語で相談なんてできない」という心配は無用。

 現在、韓国の大きなクリニックの大半には日本語を話せる看護師さんや通訳さんがいるのだ。このクリニックも同様で、韓国語を全く話せない私でも、医師に細かく話を聞くことができた。が、結局、私はこのクリニックで脂肪吸引はしなかった。なぜなら、その場で出してもらった見積もり金額が、とても高かったから…。日本でやるのとあまり変わらない金額になってしまうので、施術の予約はせず、帰路についた。

 しかし、本場のカウンセリングを受け、脂肪吸引への興味はますます強くなり、もっと安価でできるところはないかと探す日々が続いた。夜な夜なネットサーフィンを続けるうちに、今回施術を行ったクリニックに行き当たった。レビューを見ていると、安い割に評判も上々。カウンセリング会で、どう脂肪を取れば良いかも聞いていたので、それをそのまま伝えれば大失敗することはないだろうという安心感もあり、すぐに予約を入れた。しかしその時点でなんと3か月待ち。今年の3月にようやく予約が取れた。

◇手首、足首を拘束具で固定され、麻酔注射を打たれると…

関連キーワード

関連記事

トピックス

田中容疑者の“薬物性接待”に参加したと証言する元キャバクラ嬢でOLの女性Aさん
《27歳OLが告白》「ラリってるジジイの相手」「女性を切らすと大変なんだ…」レーサム創業者“薬漬け性接待”の参加者が明かした「高額報酬」と「異臭漂うホテル内」
週刊ポスト
明るいご学友に囲まれているという悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さまのご学友が心配する授業中の“下ネタ披露” 「俺、ヒサと一緒に授業受けてる時、普通に言っちゃってさぁ」と盛り上がり
週刊ポスト
「大宮おじ」「先生」こと飯田光仁容疑者(32)の素顔とは──(本人SNS)
〈今日は〇〇にゃんとキスしようかな〉32歳無職が逮捕 “大宮界隈”で少女への性的暴行疑い「大宮おじ」こと飯田光仁容疑者の“危険すぎる素顔”
NEWSポストセブン
TUBEのボーカル・前田亘輝(時事通信フォト)
TUBE、6月1日ハワイでの40周年ライブがビザおりず開催危機…全額返金となると「信じられないほどの大損害」と関係者
NEWSポストセブン
インド出身のYouTuberジョティ・マルホトラがスパイ容疑で逮捕された(Facebookより)
スパイ容疑で逮捕の“インド人女スパイYouTuber”の正体「2年前にパキスタン諜報員と接触」「(犯行を)後悔はしていない」《緊張続くインド・パキスタン紛争》
NEWSポストセブン
ラウンドワンスタジアム千日前店で迷惑行為が発覚した(公式SNS、グラスの写真はイメージです/Xより)
「オェーッ!ペッペ!」30歳女性ライバーがグラスに放尿、嘔吐…ラウンドワンが「極めて悪質な迷惑行為」を報告も 女性ライバーは「汚いけど洗うからさ」逆ギレ狼藉
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
小室眞子さん第一子出産で浮上する、9月の悠仁さま「成年式」での里帰り 注目されるのは「高円宮家の三女・守谷絢子さんとの違い」
週刊ポスト
田中圭の“悪癖”に6年前から警告を発していた北川景子(時事通信フォト)
《永野芽郁との不倫報道で大打撃》北川景子が発していた田中圭への“警告メッセージ”、田中は「ガチのダメ出しじゃん」
週刊ポスト
夏の甲子園出場に向けて危機感を表明した大阪桐蔭・西谷浩一監督(産経ビジュアル)
大阪桐蔭「12年ぶりコールド負け」は“一強時代の終焉”か 西谷浩一監督が明かした「まだまだ力が足りない」という危機感 飛ばないバットへの対応の遅れ、スカウティングの不調も
NEWSポストセブン
TBS系連続ドラマ『キャスター』で共演していた2人(右・番組HPより)
《永野芽郁の二股疑惑報道》“嘘つかないで…”キム・ムジュンの意味深投稿に添付されていた一枚のワケあり写真「彼女の大好きなアニメキャラ」とファン指摘
NEWSポストセブン
逮捕された不動産投資会社「レーサム」創業者で元会長の田中剛容疑者
《無理やり口に…》レーサム元会長が開いた“薬物性接待パーティー”の中身、参加した国立女子大生への報酬は破格の「1日300万円」【違法薬物事件で逮捕】
週刊ポスト
2日間連続で同じブランドのイヤリングをお召しに(2025年5月20日・21日、撮影/JMPA)
《“完売”の人気ぶり》佳子さまが2日連続で着用された「5000円以下」美濃焼イヤリング  “眞子さんのセットアップ”と色を合わせる絶妙コーデも
NEWSポストセブン