愛猫の連れ去り被害が相次いでいた富山市で「50匹の猫を殺した」などと語っていた男が逮捕された。隣接する射水市の路上で飼い猫1匹を盗んだとして富山県警射水署が6月13日、窃盗容疑で逮捕したのは、富山市の新村健治容疑者(52)。盗まれた猫の飼い主(58)が語る。
「5月19日に愛猫が自宅前の路上で赤い軽自動車に乗った白い軍手の男に抱えられて連れ去られるのを近所の人が目撃し、車のナンバーを覚えていたので射水警察署に通報しました」
26日には飼い主の家族がその車を市内で見かけたため追跡して男の住所を特定し、猫を返せと問い詰めたという。
「『猫はかつぎあげたが、逃げられた』とはぐらかされました。6月4日に警察から連絡が入り、立件は難しいといったことを言われたために納得がいかず男の自宅に向かい、そこにボランティア団体『しっぽのこころ』代表も合流して男の“自供”をとったんです」
その際に記録した動画には、猫を殺したことを認めた新村容疑者が猫に水だけしか与えずに閉じ込め、「せっかく苦労して捕まえたのにすぐ死んでしまったら面白くないから、ただニャンニャン鳴いてるのを聞いて楽しんどった」として、その理由について「一人暮らしで誰も相手してくれんかったから」などと語る姿が映っていた。
そうして新村容疑者が「(死骸を)捨てた」と語っていた漁港近くで6日、前出の飼い主の愛猫とみられる死骸が発見された。飼い主はこの男性宅で、“不審なもの”を目撃している。