各地で行われた初夏の運動会。あなたのお子さん、お孫さんはいかがでしたか? 「運動能力の善し悪しは天性のものだから」という人もいますが、いえいえ、ちょっとしたコツを身につければ、誰でももっと輝けるはずです。まずは、体育の時間に必須となる鉄棒への取り組み方、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
◆トップ選手がコーチする動画でみるみる上達
体操の田中佑典選手(29才)や加藤凌平選手(25才)ら五輪出場選手が所属するコナミスポーツ。同社は、トップ選手が正しい運動法を紹介する『コナミメソッド』をインターネット配信している。
そこには、間違ったやり方で体を傷めたり、逆上がりができないから運動が嫌いになったり…という子供たちを減らしたいという思いがある。
2015年全日本体操種目別選手権で平行棒2位の成績を持つ横山聖選手(27才)がお手本を示す『鉄棒後ろ回りのコツ』の動画「コナミメソッド」が、わかりやすいと評判だ。
スイングはお腹から鉄棒を大きく離す、鉄棒を回る際はお腹をくっつけるなど、細かなコツが紹介され、トップ選手から直々に指導を受けているような気分を味わえる。また補助の仕方もあるので、親子での練習にも最適だ。
◆鉄棒の最新情報は?
小学校にある鉄棒は、コンクリートで支柱を固定し、その上から土をかぶせて設置する。
「子供が落下して大けがを負わないように、コンクリートから10cmほどの部分に土をかぶせる決まりになっています」(鉄棒を製造販売する日都産業の広報担当者)
最近は耐久性にも優れ、10年以上は使われる。値段は3つの鉄棒で10万円が相場だという。
◆いつの間にか逆上がりができるように
逆上がりがどうしても上達できないという子供たちのために開発されたベルトがある。製造販売する東京教育技術研究所の広報担当者は、装着するだけで逆上がりがいつのまにかできるようになる、と胸を張る。
「腰と鉄棒をこのベルトで固定することで、大人のわずかな補助で逆上がりができるようになります。逆上がりの成功体験を身につけることで、子供たちはどんどん上達していくんです」(広報担当者)
小学校の先生たちからも、「このベルトで今までどうしてもできなかった逆上がりができるようになり、子供たちに自信がつきました」という声も続々と寄せられ、教育の現場でも使用されることが多いという。
◆鉄棒を使った迫力あるパフォーマンス
鉄棒にぶらさがり、音楽に合わせて華麗なステップを踏む。その姿は、まるで空中を歩いているよう。
そんな鉄棒を使った不思議なダンスパフォーマンス動画が大きな話題を呼んでいる。 パフォーマンスをしているのは、AIR DANCERの上西隆史さん(32才)。元総合格闘家・須藤元気さん(41才)率いるロボットダンス集団『WORLD ORDER』の元メンバーだ。
上西さんは、鍛え上げられた肉体を駆使して、公園などの鉄棒でダンスを繰り広げる。きびきびした動きは圧巻で、繰り返し動画を見たくなる。
上西さんは東京大学工学部出身、というダンサーの中でもかなり異色の経歴の持ち主だ。 動画ではパフォーマンスだけでなく、ステップの踏み方や懸垂方法も紹介。鉄棒を使って筋トレに励みたい人にも参考になる。
※女性セブン2019年6月27日号