東京五輪を目指す選手たちの代表争いはこれから本格化するが、“観客席の予選”はすでに始まっている。5月に行なわれたチケット申し込み(一般販売)は6月20日に抽選結果が発表されるが、約780万枚に対して750万人がID登録、1人最大60枚まで申し込めるため、「当選の可能性は数%」(組織委関係者)といわれる“狭き門”だ(倍率は非公表)。
しかし抽選に漏れても、入手の手段は残っている。「五輪スポンサー懸賞」だ。すでに各社が「観戦チケットプレゼント」を謳ったキャンペーンを展開している。懸賞ライターの長場典子氏は、「観戦目的によって狙いを変えることが大事」と語る。
「“どの競技でもいいから観たい”なら、枚数の多いパナソニックが狙い目。応募条件は『対象商品の購入』ですが、応募1口に必要な金額は高め(約5000円分)なので、倍率は低くなりそうです」
では、「特定の競技を見たい」なら?
「現在募集中で、かつ競技名を示しているのはP&Gの『体操男子決勝』。対象商品購入が応募条件ですが、単価が安く(2500円以上の購入レシート)、日本選手のメダル獲得が期待できる競技なので競争率は高いと予想されます」(同前)
一般販売チケットの高額さに泣く泣く諦めた人もいそうだが、「タダで応募できる」ものも。KNT-CTのようにメルマガ登録だけで可能なキャンペーンがある一方、長場氏が注目するのは三井住友銀行だ。
「応募条件は100字程度の作文です。作業を求められる懸賞は敬遠される傾向があるので、当選確率は比較的高いでしょう」
懸賞は運だけでなく、戦術も大事。獲得チャンスを逃さないようにしたい。
※週刊ポスト2019年6月28日号