運動会シーズン到来で、お子さん、お孫さんの活躍を見にいった方も多いのでは? 中には、「運動能力の善し悪しは天性のものだから…」と諦めの声も聞こえますが、いえいえ、そんなことはありません!
ちょっとしたコツを身につければ、誰でももっと輝けるはず。ここでは小学校での花形スポーツとも言えるドッジボールについて最新ニュースをお届けします!
◆日本と世界ではドッジボールのルールが異なる?
外野と内野に分かれる日本のドッジボールのルールは、世界から見ると特殊な存在だ、と日本ドッジボール協会の事務局担当者。
「ドッジボールのワールドカップは日本と異なるルールで行われます。日本では使用するボールは1つですが、ワールドカップでは1試合同時に5つのボールを使います。外野はなく、投げられたボールをキャッチするとそのボールの投球者がアウトになる、などかなり異なります」(事務局担当者)
ワールドカップは60の国と地域の協会が加盟しており、日本が加盟したのは昨年度末。アジアではマレーシアとオーストラリアが二強だという。
◆ドッジボールに使用されるボールに規定はあるの?
全国大会で使われるボールは、周囲65~67cm、重さ370~390gと指定されている。
「ルールに関しては、子供たちの成長に役立つ理念を込めて作っているので、今と昔で大きく変わることはありませんがボールは、子供向けには各メーカーを手になじむよう改良が進んでいます。
近年は協会とメーカーで軽量化のテストも行っていますが、軽すぎると投げる時に肩に負担がかかったり、ボールの軌道が外れてしまったりするので、軽くなりすぎないようバランスを見て改良が進んでいます」(事務局担当者)
使われる素材もさまざま。ビート板に使われるEVA素材は水に強い。また競技向けは合成皮革が主流。2018年ニューヨークで行われたワールドカップのボールで使われたボールは、当たった時の衝撃が抑えられている。さらに、最近のものは当たっても痛くないように工夫されている。
◆ドッジボールと似た「ドッヂビー」なる競技がある
ルールはドッジボールと一緒だが投げるのはソフトタイプのディスク。いわばドッジボールとフリスビーを合体させたような競技だ。1980年代に日本で誕生し、ドッジボールと区別化するために「ドッヂビー」と名づけられた。
バレーボールと同じ大きさのコートで行われ、1チーム13人以下で戦う。内野で当たった人は、外野に出て、決まった時間内に多く内野に残っていたチームが勝ち。
ディスクを使用するため、投げやすく腕力や体力に自信がなくてもできるのが特徴。また柔らかい素材で作られているので、当たっても痛くないことから、最近は小学校の授業やレクリエーションでも採用されている。
◆エチオピアでもドッジボールは人気
日本ドッジボール協会は、2018年にJICA青年海外協力隊からの依頼でエチオピアの子供たちに用具や基本動作レッスン映像などを提供。社会貢献も積極的に行っている。最初はボールの扱いに慣れない現地の子供たちだったが、次第に慣れていき、最後には笑顔でボールを投げ合う姿が見られた。
※女性セブン2019年6月27日号