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安田財閥の息吹を感じる、入園無料「旧安田庭園」の見どころ

安田財閥の旧安田庭園

 東京・墨田区にある旧安田庭園は、もともとは常陸笠間藩の本庄因幡守宗資(むねすけ)が元禄年間に築いたとされる大名庭園だった。隅田川の水を引き入れる潮入り池泉廻遊式庭園として造園された。

 現在の名称は、安田財閥の創始者である安田善次郎が明治22(1889)年に所有したことに由来する。善次郎の死後、遺志に基づき、大正11(1922)年に東京市に寄贈された。翌年の関東大震災で甚大な被害を受けたが、同市が復元し、昭和2(1927年)年に一般に公開する庭園として開園した。

 戦後、東京都から墨田区に移管され、全面的改修で復元された。現在の庭園は江戸時代の潮入り池泉廻遊式庭園の様式を引き継ぎ、地下の巨大な水槽とポンプによって人工的に潮入りを再現している。園内中央の心字池の周囲には散策路があり、朱色の太鼓橋や護岸石組、雪見燈籠など見どころも数多い。

安田善次郎の遺志で東京都に寄贈された

【旧安田庭園】東京都墨田区横網1-12-1
営業時間:9時~19時半(10月~3月は18時まで)夜間入園は一部のみ
休日:年末年始
入園無料

写真■墨田区

※週刊ポスト2019年6月28日号

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