手軽に食べられてビタミンたっぷりと人気の果物キウイ。「血糖値の上昇を緩やかにして、豊富な食物繊維が炭水化物の吸収を穏やかにするので、血糖値が気になる人にもおすすめです」と、栄養士の大林久利子さん。いいこといっぱいのキウイ習慣、始めませんか?
◆血糖値の急上昇を抑える
キウイはGI値(食後の血糖値の上昇度)が低い食品。「血糖値をゆっくり上げるので、夕食後より朝食に摂るのがおすすめです」(大林さん・以下同)。
◆食物繊維が炭水化物の吸収を穏やかに
グリーンキウイ1個には、バナナやりんごの約2倍もの食物繊維が含まれている。糖質と一緒に摂ることで、腸での吸収が緩やかになる。
◆ビタミンCとEが血管の老化を防ぐ
高血糖は血管にもさまざまな悪影響を及ぼす。「キウイには、抗酸化作用があり血管を若返らせるビタミンCとEが豊富。動脈硬化予防も期待できます」。
◆皮ごと食べると食物繊維が倍増
実はキウイは皮ごと食べられる。皮も食べると、食物繊維の量は2倍(※サンゴールドキウイの場合)に! 表面が滑らかなゴールドキウイを薄切りにすると食べやすい。
◆二種類の食物繊維がお腹の調子を整える
善玉菌のエサになる「水溶性食物繊維」と、便のかさを増やす「不溶性食物繊維」の両方がバランスよく含まれ、お腹すっきり効果が期待できる。
◆若々しさと美容にうれしい栄養素の宝庫
美肌や免疫力アップに欠かせないビタミンC、抗酸化作用が高いビタミンEやポリフェノールなどもたっぷり。
◆摂りすぎた塩分を排出する
カリウムが塩分の排出を促すため、高血圧が気になる人にもおすすめ。
◆たんぱく質分解酵素が胃腸の負担を軽くする
「『アクチニジン』という特有の酵素が含まれているため、肉や魚と一緒に摂ると消化を助けてくれます」。肉を軟らかくする働きも。
◆熟すのを早めたいときの保存法
硬い場合はりんごやバナナなど「エチレンガス」を出す果物と一緒にポリ袋に入れておくと、2~3日で食べ頃に。熟したものは冷蔵庫で保管を。
◆食べ頃は「少し軟らかい」くらい
見た目では食べ頃がわからないため、切ったら熟れていなかった…ということも。手の平で包むように持ち、少し軟らかく感じたら食べ頃。
※女性セブン2019年7月4日号