「絶対共演したくない」──。堤真一(54才)の一言に、微妙な空気が流れた。6月12日に放送された『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)の一場面だ。堤が名指ししたのは、佐藤浩市(58才)だった。
「ドラマやバラエティーのブッキングのためにNGリストは日々更新しているのですが、この発言には驚きました」と言うのはテレビ局のベテラン社員。
「確か2~3年前にもネタのように話していたことはありましたが、調べてみるとその後も2人には共演歴がないまま。不仲やキャラかぶり、過去の恋愛沙汰など、共演NGにはさまざまなケースがありますが、このようなケースはレアですね」(テレビ局のベテラン社員)
堤と佐藤の歴史は長い。堤が真田広之(58才)の付き人をしていた30年以上前にさかのぼる。
「真田さんと佐藤さんが映画『犬死にせしもの』(1986年)で共演した際、堤さんはどっちの付き人をしていたかわからないほど、佐藤さんにも“かわいがって”もらったそう。駆け出し時代にお世話になりすぎた上に、俳優としての憧れも強すぎて、“浩市さんの前で演技なんて無理”“共演なんて絶対にできない”ということだそうです」(映画関係者)
番組で堤はこんなエピソードも明かした。椎名桔平(54才)と飲んでいた際に、椎名が佐藤を呼び出した時のこと。
佐藤が飲み会に合流すると、それまで泥酔していた堤だったが、佐藤が到着するやいなや緊張のあまり直立不動になり、酔いは一気に醒めたという。
「冗談のように聞こえますが、堤さんと佐藤さんは本当に“共演NG”なんです。舞台も映画もドラマも一切一緒に仕事はしていません。大物俳優2人の共演は見たいのですが…」(前出・映画関係者)
大物同士の“共演NG”といえば、内村光良(54才)と所ジョージ(64才)も極端に共演が少ない組み合わせ。
「直近で2人が共演したのは、3年前の所さん司会の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)です。内村さんが監督を務めた映画『金メダル男』の番宣で出演したのですが、これが実に20年ぶりの共演でした。
内村さんが“20年ぶりの共演ですごい汗かいているんです”と話しかけると、所さんは“お互いに司会やっているからね”と応じていました」(テレビ局関係者)
互いに冠番組を多数持っている立ち位置。不仲というよりも、テレビ局の都合によるところが大きい。
「現在、所さんがMCを務める『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)と内村さんの『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が視聴率で対決しています。2人とも“日曜夜8時”という激戦区で鎬を削るライバル番組の“顔”。他局だとしても、オファーを出しづらい現状があります。今後もよほどのことでなければ共演は難しい」(前出・テレビ局関係者)
大物ゆえの宿命といったところか。
※女性セブン2019年7月4日号