日本列島を震撼させた大阪拳銃強奪事件は、発生から25時間後に逃走犯逮捕に至った。しかし、それを報じるテレビの裏側では、別の“緊迫ライブ”が繰り広げられていた。
6月19日に開かれた関西テレビ(大阪市)の定時株主総会と取締役会では、新しく就任する嘉納修治会長と羽牟正一社長のお披露目の場となるはずだった。ところが、予定していた晴れの舞台は一転、神妙な会見の場となってしまった。
拳銃強奪事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)の父親で、同局の常務取締役だった飯森睦尚氏が退任したことが発表された。
「本人の気持ちを素直に受け入れた」
そう語った嘉納新会長は、フジテレビの持ち株会社であるフジ・メディア・ホールディングス会長でもある。
「この総会はうち(フジ)から嘉納会長が出て会見するにもかかわらず、それどころではなくなったことに関テレ側はお詫びしきりでした」(フジ幹部)
しかし、それ以上に事件で困惑したのは、フジテレビの“現場”だったようだ。
◆“関テレ”には触れない