「プロの壁」に跳ね返される新人が多い中、日本ハムの吉田輝星(18)は6月12日、プロ野球交流戦・対広島戦にプロ初登板し、初勝利を飾った。相手はセ・リーグ3連覇中の広島だっただけに、吉田への期待は高まる。
日ハムの先輩だった大谷翔平(24)は1年目は13登板で3勝という結果だったが、吉田はどんな成績を残すか。「400勝投手」の金田正一氏は、珍しく(?)吉田を褒めちぎった。
「ストレートでグイグイ押す吉田に、広島が戸惑っていたのう。セの連中に広島攻略法のお手本を見せてくれたが、ワシも現役時代に速い球をテンポよく投げ込むことで相手にヤマを張らせなかった。それに似たものがある。たまに投げる変化球にも効果があった。
交流戦限定と言わず、このまま中10日ほどで休養をしっかり取りながら、相手打者が球筋に慣れない1~2巡、5回限定で投げさせれば、結果はついてくるじゃろう」
「金の卵」の殻が割れ、大きく飛躍する時は近い。
※週刊ポスト2019年7月5日号