吉本芸人が振り込め詐欺グループの忘年会に“闇営業”で参加していた問題で、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)やロンブーの田村亮(47)ら、参加した芸人たちの無期限謹慎処分が発表された。
当初、参加者たちは「ギャラを受け取っていない」と強弁していたが、事務所の調査で金銭授受の事実が確認されたという。
『アメトーーク!』(テレビ朝日)や『ロンドンハーツ』(同)など、宮迫や亮のレギュラー番組は、収録分は本人の出演シーンをカットして放送し、次回収録からは出演自粛という形になる。
「すでに提供元がCMを取りやめたり、出演シーンのカットに伴い再編集作業が発生している。スポンサーやテレビ局に対して違約金が発生する見込みです」(代理店関係者)というが、この違約金を巡って、思わぬ事態が起きている。
「一般的に、こうしたスキャンダルが発生した場合、タレント個人が違約金を支払う契約になっています。事務所が折半あるいは全額肩代わりして、タレントが月賦で事務所に返していくケースもありますが、その場合も事務所とタレント間でそのような契約が成立している。しかし、吉本では事務所とタレントの間で契約書が交わされていない。違約金の“タレント負担分”をどうするか、明確に決められていないんです」(ある芸人のマネジャー)
そのため、「どちらがいくら払うか」を巡って、揉める可能性があるという。
「吉本からすれば、『ギャラは貰ってない』という宮迫や亮の最初の発言が問題を大きくした原因なので、全て本人に支払わせたいでしょう。しかし、契約書がないまま全額支払いを求められたら、宮迫や亮も納得できないのでは」(同前)
違約金問題もまた“闇”が深い。
※週刊ポスト2019年7月12日号