反社会勢力のパーティーに出席したことにより、無期限謹慎処分を受けた雨上がり決死隊の宮迫博之。当初「ギャラは受け取っていない」と嘘をついたことへの批判の声も大きく、謹慎期間がどれだけ長期に及ぶかは不明だが、先が見えない宮迫家の明るいニュースが、宮迫の息子の奮闘だ。
6月28日、NEWSポストセブンが、「宮迫博之の息子、『宮迫』の姓を捨て実力で芸人目指す男気」という記事を配信。息子の陸さん(18才)が芸人として頑張っている姿を紹介した。記事によれば、陸さんは今年4月に大学のお笑いサークルに入り、今では月に3~5本のペースでお笑いライブに出場。芸人として親の名前を借りる気はなく、母親の旧姓を芸名にして勝負しているという。この記事に対し、ネットには、
「父の名前を隠して頑張るなんて素晴らしい」
「当初から“宮迫”を名乗らず、純粋にお笑いを志す姿勢は非常に好感が持てます」
「お父さんの陰など見えないほどの、いい芸人さんになってください」
「息子さんには頑張って欲しい。辛いだろうけど応援します」
など、温かいコメントが数多く寄せられた。宮迫への逆風は猛烈だが、なぜ息子には好意的な反応が多かったのか? ベテラン芸能記者の石田春男氏はこう分析する。
「特に秀でた芸もないのに、“芸能人の子供”というだけでテレビ出る二世たちに、世間はいい加減ウンザリですが、それでも次から次へと二世芸能人は出現しています。そんな中、宮迫の息子は、あえて父の名前を伏せた潔さが共感を呼び、さらに、『親父はあんなことをしたのに、息子は立派だ』という気持ちも働いたため、応援コメントが多く寄せられたのでしょう」(石田氏)
ただ、芸能界にはとにかく二世が多いが、二代にわたるお笑い芸人は少なく、落語界を除けば、横山やすしの娘(木村ひかり)、宮川大助・花子夫妻の娘(宮川さゆみ)、村上ショージの娘(バターぬりえ)など、ごくわずか。売れっ子なのは、東八郎の息子の東貴博ぐらいだ。歌手や俳優では、成功を収めている二世も多いが、なぜ芸人には二世が少ないのか? お笑い業界に詳しいフリーライターがいう。
「“仕事とプライベートのギャップが大きい”という点は、二世芸人が少ない理由の1つでしょう。テレビではふざけまくる芸人が、家では超厳格だったり、しゃべくり漫才の芸人が、家では無口だったりする例は珍しくありません。また親が芸人だと、学校で親のギャグをやらされたりするので、それがトラウマになることも多いようです。
けれども一番の理由は、ごまかしが効かないからでしょう。歌手や俳優であれば、裏方の尽力、テクノロジーなどで未熟さをある程度カバーできますが、芸人の評価基準は“笑えるかどうか”の一点ですから、親の名前は関係ありません。そういう意味では健全な世界です」(フリーライター)
あえて茨の道を選んだ陸さん。土砂降りの宮迫家に“雨上がり”をもたらすのは、父ではなく息子かも?