芸能

杉良太郎は「一肌脱ぐ大物」、免許返納、刑務所訪問、金さん

免許を返納する杉良太郎(写真/共同通信社)

 役者として活躍するだけではなく、社会貢献のための活動を積極的に行う杉良太郎に今、再び注目が集まっている。これまでの活動、そして役者としての“杉様伝説”について、本人を何度も取材してきたコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 日本の芸能界において、「ここ一番で一肌脱ぐ大物」といえば、杉良太郎だ。

 先日、75歳の誕生日を前に、運転免許証を返納。多くのマスコミが集まる中で、高齢者ドライバーによる事故についても語った。また、6月25日には、15歳のときから、実に60年も刑務所・拘置所の訪問を続けたことで、「法務大臣顕彰状」を授与されたことも話題に。

 そのほか、ベトナムでのボランティアや震災への支援など、一肌どころか、何枚脱いでるのというくらい、さまざまな活動を積極的に行っている。

 近年はドラマでも『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』で元ホストのあやしい陰陽屋(錦戸亮)が通う居酒屋「狐火」の主人役で出演。常連にしか出さない絶品の油揚げを陰陽屋に出して渋い味を出した。また、『下町ロケット』では、大企業「帝国重工」の社長として、重要シーンにのしのしと現れ、社内の不穏な空気をひとにらみで押さえてしまう。大物感は絶大だ。

 もちろん、昭和テレビ世代は、『水戸黄門』の初代助さんや『遠山の金さん』などで大人気となり、その色気のある流し目で「杉様」と女性ファンから追いかけられた姿もバッチリ記憶していると思う。私もご本人や当時の関係者に何度か取材をしたが、

「刀はもとより、柔術を使って悪人たちを投げ飛ばす杉流の殺陣で毎回ふすまを4、5枚破り、年間すごい数になった」

「『遠山の金さん』で奉行の金さんがお白州で悪人を裁く際、悪いやつなのに、すごく反省している心情をゲストがいい芝居で見せてくれると、その刑を『はりつけ』から『百叩き』にしたこともある。その逆で悪人のリアクションが足りなかったりすると、『こいつは打ち首!』にした」

「弁当のオーディションも杉様自身が実施。10時と3時のおやつタイムも作った」などと、現場伝説を聞くたびに驚いたものだ。

 しかし! 杉良太郎のパワーが炸裂したのは、時代劇だけじゃない。現在、テレビ神奈川で再放送中の『大捜査線』。これは杉主演の刑事ドラマだが、さすがアクション刑事全盛時代の番組だけに、やたら激しい。たとえば、誘拐事件を捜査する加納刑事(杉)は、犯人の知人らしい男を発見すると、商店街を追いかけて殴るわ蹴るわ。確かにその男も軽犯罪をしていたのだが、なにもそこまでしなくとも。また、張り込みの現場にもグレーのスリーピーススーツに黒いシャツ、ストライプのネクタイ、黒眼鏡といういでたちで物陰に隠れているのだが、かなり目立つのである。

 テレビ神奈川ホームページの解説文には「捕り物帳をそのまま現代劇の刑事ドラマへと置き換えた異色の作品」とあるが、まさしく江戸の熱血同心と魂は通じている。そして、極め付きはこのドラマの主題歌。タイトルもズバリ『君は人のために死ねるか』。さすがだ。踊らない『大捜査線』は、すさまじいのである。

 誰に何を言われようと、独自の道を歩む。こんな大物が少なくなった。杉様には、令和のドラマでも一肌脱いで、ビシッと締めてほしい。

関連記事

トピックス

中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
主演女優として再ブレイクしている安達祐実
《『家なき子』から30年》安達祐実が“子役の壁”を乗り越え、「2度目の主演ブレイク期」へ 飛躍する43才女優の今を解説 
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン