朝食の重要性はこれまでに何度も言及されてきたが、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師(精神科)は、「朝に食べるからこそ効果が大きい食材」として、意識的に特定のメニューを朝食に取り入れていた。
●古賀医師の朝食メニュー
・コーンスープ
・アイスクリーム1粒
古賀医師は、「冷凍庫にアイスを常備して、シャキッとしたい朝に食べるようにしています」と語る。古賀医師が2013年に、森永乳業と共同で行なった実験によれば、朝にアイスクリームを食べることで脳の働きを高める効果があったという。
「市販の一口大のアイスクリーム1粒とかき氷を被験者に摂取してもらい、脳波を測定しました。このアイスクリームは、バニラ味をチョコレートでコーティングしたもの。するとアイスクリームのほうが高周波のα波が出ることがわかったのです。
α波が出ることで脳の活動が安定し、心理的にリラックスしている状態になります。また、情報処理力を示す脳波の働きも高まりました」
朝食での摂取には覚醒効果も期待できるという。