2020年は夏に東京五輪が開催されるが、それより少し前、3月にシリーズ40作目となる『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が公開される。
のび太が愛らしい双子の恐竜キューとミューに出会って始まる、まったく新しいオリジナルストーリーである本作を手がけるのは、シリーズ史上最高興行収入53.7億円という大ヒットとなった『映画ドラえもん のび太の宝島』(2018年)の今井一暁監督。脚本も同作と同じ川村元気氏が執筆している。
のび太と恐竜が登場する物語というと、シリーズ1作目『のび太の恐竜』(1980年)とシリーズ26作目『のび太の恐竜2006』(2006年)で描かれた、フタバスズキリュウのピー助と出会って始まる冒険物語を思い浮かべる人が多いだろう。今井監督も同様で、恐竜がテーマと聞いて過去作をすぐに思い浮かべ、「登るならこれ以上の山はないという思い」を作品づくりに注いでいる。
恐竜をテーマに脚本をと依頼された川村氏も「正直怯みました」という。しかし、『のび太の恐竜』が藤子・F・不二雄先生の「日本にも恐竜がいた」と知ったときの感動から執筆が始まった物語だということを拠り所に、それから40年が経った現在の、新しい学説や研究について取材を重ねながら発見し、感動したことを『のび太の新恐竜』の基礎とした。
映画が公開される2020年は、「ドラえもん」の連載開始からちょうど50年を迎えている。ドラえもん50周年記念作品である2020年3月公開の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、21世紀の日本人にとっても忘れられない映画になるだろう。
【作品概要】
■公開:2020年3月 公開
■タイトル:「映画ドラえもん のび太の新恐竜」
■原作:藤子・F・不二雄
■監督:今井一暁
■脚本:川村元気
■キャスト:ドラえもん:水田わさび のび太:大原めぐみ
しずか:かかずゆみ ジャイアン:木村昴 スネ夫:関智一