吉本興業が闇営業問題で揺れている中、上方芸能界2大プロダクションのひとつである松竹芸能で起きた騒動について、関係者の間で“思い出し笑い”が起きているという。事務所関係者が明かす。
「吉本さんの騒動が起きてから、同じ“金銭絡み”の話が蒸し返されているんです。TKOの木下隆行さんが去年やらかした件で……」
お笑いコンビ・TKOの木下といえば、演技派の俳優としても知られる。最近では『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)で、主演の吉高由里子の元上司役を好演していた。木下が何を「やらかした」というのか。事務所関係者が続ける。
「松竹芸能の稼ぎ頭といえばよゐこ。若手松竹芸人の憧れの存在です。そのよゐこの濱口優さんが昨年5月に南明奈さんと結婚した時、木下さんら後輩芸人たちがお祝いの席を開いたんです。盛大に祝ったそうですが、濱口さんが帰り際に会計を済ませていたんです。自分のお祝いなのに。これには後輩たちが恐縮して、みんなでお金を出し合って何かお祝いを贈ろうとなったのです」
その幹事を担ったのが、濱口の半年後輩である木下だった。木下は「夜のヘリコプタークルージング」を想定して、後輩たちからお金を集めたという。ナイトクルージングは貸切だと20~30分で10万~15万円ほどが相場。若手芸人にとっては決して安くない出費だが、尊敬する先輩のために身銭を切ったようだ。
「木下さんは去年結婚した吉木りささんと和田正人さんにもナイトクルージングをプレゼントしていました。たしかに新婚夫婦が喜びそうな“鉄板プレゼント”だとみんな思っていたのですが、濱口さん夫婦に、そのプレゼントがぜんぜん渡らない。時間が経つに連れ、後輩たちの間で“僕たちのお金をチョロまかした?”という疑惑が生まれていったんです」(同前)
不信感を募らせた後輩の一人であるオジンオズボーンの篠宮暁は、“疑惑”を笑いに変えようとした。昨年の秋、松竹芸能合同ライブのステージ上で、同じく出演していた木下に「あのお金、どうなりました? まさかチョロまかしたんですか?」と直撃したという。
「篠宮さんは“木下さんにとってもオイシイだろう”と思ったそうです。ところが、木下さんは舞台上でシドロモドロになって、冷や汗までかいちゃって……舞台が終わって楽屋に帰ったら、木下さん、メチャクチャ怒っていたんです。“舞台で言うことか!”って。本当に恥ずかしかったみたいですね(笑い)」(同前)
この騒動以降、話は広まり、ついには濱口の耳にも入ることに。結局、木下が濱口に改めて「お祝い」を渡し、後輩たちにも謝罪して事態を収拾させた──というのが、芸人たちの間で出回っている木下の「やらかし」の内情である。しかし、別の松竹芸能関係者は「木下さんをかばうわけではないのですが、彼にも言い分があるんです」と言う。