嵐の緊急会見が終わった直後も、都内の閑静な住宅街にある病院にはひっきりなしに何台ものワンボックスカーが出入りしていた。そこには、嵐のメンバーをはじめ、木村拓哉(46才)や亀梨和也(33才)らの姿があった。
病棟の最上階近くにある個室では、訪れたタレントたちはみな「ジャニーさん! ジャニーさん!」──そう声をかけ、手を強く握り、その顔を見つめる。
16畳という病室としては広い個室は、お見舞いに訪れたタレントたちでいっぱいとなり、各々心配そうに口をつぐむ。そして、短い時間の対面を終えると、急いで次の仕事現場へと向かった。
7月1日、取材陣が待ち受ける会見場にやってきた嵐のメンバーは、一様に表情をこわばらせていた。沈黙を破ったのは、中央に立った松本潤(35才)だった。
「ぼくたちからご報告させていただきたく思いまして、少々お時間をいただきました。先月、6月18日に、弊社の社長、ジャニー喜多川が病院に緊急搬送されました」
初めて松本の口からジャニー喜多川社長(87才)入院が明かされた。病名は、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血だった。
この会見で嵐の5人は18日に救急搬送されたジャニー社長を翌日に5人で見舞っていたと明かした。しかし、本誌・女性セブンはさらにその4日後の夜にも全員で病院を訪れていたのを見かけている。
日中はジャニー社長の入院する病院へは関係者の出入りが激しい。慌ただしい時間帯を避けるように、嵐の5人がやってきたのは、一般の面会時間を過ぎた午後10時をまわった頃だった。
その日、5人は大阪で年に1度のチャリティーイベント「嵐のワクワク学校2019」の昼夜2公演を終え、休憩もとらずに新幹線に乗り込んだ。品川駅に午後9時半過ぎに到着すると迎えの車へ。その足で向かったのが、ジャニー社長の病室だった。
5人は病室に足を踏み入れると、ベッドに横たわるジャニー社長を静かに取り囲み、その日の出来事を報告していたという。
彼らには、報告したいこと、聞いてもらいたいことが数え切れないほどあったのだろう。病院を後にしたのは、到着から2時間近くが過ぎてからだった。
「ジャニーさんが5人の話に答えたり、目を開けることはなかったそうですが、彼らは自分たちの声が届いていると信じていると思います。だからこそ少しでも時間があけば個別でも病院を訪れる。
一刻も早く元気になって“YOU! 何しに病院来たの!?”なんて言ってほしい。嵐の会見には、そんな応援の気持ちが込められていたんだと思います」(テレビ局関係者)
※女性セブン2019年7月18日号