夏は暑いキッチンに立つ時間をできるだけ短くしたい! 火もできるだけ使いたくない! そんなときには、「冷凍野菜」がおすすめだという。普段から冷凍野菜を愛用しているというのは、スーパーエコごはん研究家で「味噌コンシェルジュ』としても活躍する桃世真弓さん。
「旨みや栄養素を瞬間冷凍しているので、自分で冷凍保存したものより断然おいしい。形や火の通りも一定なので、料理もしやすいんです。昨年のように野菜が高騰しても価格が安定しているので、家計に優しいのも嬉しいですね。
中でもおすすめは、面倒な皮むき、素揚げ、下ゆでなどの下処理がしてあるもの。超時短できるうえ、味もおいしくて一度使うとやめられませんよ! 例えば揚げなすは、油で揚げるという難関がないので、夏にぴったりです」
ちなみに、冷凍すると野菜の繊維が崩れやすくなるため、短時間で味が染みやすいのだという。さらに揚げなすは油の旨みも加わり、コクがアップするのだ。
また、レンジ解凍すると水分と共に旨みが出てしまったり、加熱しすぎて野菜がクタッとなったりしがち。炒め物や煮込み料理は、冷凍野菜を凍ったまま投入するのがコツ。凍った野菜を入れたら、ふたをして蒸し焼きにすると、短時間で火が通りやすくなる。
さらに、最後にふたを取り、溶けて出た水分に水溶き片栗粉でとろみをつけると、おいしく仕上がる。
『とろとろ麻婆茄子』の作り方
■材料
冷凍揚げなす:150g
豚ひき肉:100g
冷凍グリーンピース:10g
ラー油:適量
【A】[水:大さじ2、しょうゆ・酒:各大さじ1、オイスターソース:小さじ1、砂糖・鶏がらスープの素:各小さじ1/2、おろししょうが(チューブ):1cm、おろしにんにく(チューブ):少量]
【B】[水:大さじ1、片栗粉:小さじ1]
【STEP1】
フライパンに豚ひき肉、冷凍揚げなす、冷凍グリーンピースを入れ中火で炒める。豚ひき肉に火が通ったら、混ぜた【A】を加える。
【STEP2】
揚げなすに火が通ったら、混ぜた【B】を加えてとろみをつける。器に盛り、ラー油をかける。
撮影/市瀬真以
※女性セブン2019年7月18日号