今季の夏ドラマには多くの話題作がラインナップされているが、そのビジュアルに最近のドラマの傾向を反映したある特徴が見られるという。それについて、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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7月に入って第一週から、夏ドラマの放送がスタートしています。
夏ドラマ全体を見渡したときに感じたのは、「エッ?」と驚いてしまうビジュアルの作品が多いこと。
『ルパンの娘』(フジテレビ系)は、主演の深田恭子をはじめ、渡部篤郎さん、小沢真珠さん、栗原類さん、麿赤児さん、どんぐりさんが往年のアニメ『キャッツアイ』を思わせるレオタードのような衣装に身を包んでいます。
『凪のお暇』(TBS系)の主人公・大島凪(黒木華)は、アフロヘアーのような天然パーマ。『セミオトコ』(テレビ朝日系)は、主演の山田涼介さんが“セミの王子様”を演じ、木につかまり、羽のように手をバタバタさせています。
『Iターン』(テレビ東京系)では、古田新太さんと田中圭さんが敵対するヤクザの組長というコワモテ姿。『サ道』(テレビ東京系)では、原田泰造さん、三宅弘城さん、磯村勇斗さんがタオル一枚の裸でサウナを楽しんでいます。
その他でも、『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)のメインビジュアルで主演・大泉洋さんの顔が泥だらけ。『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)の主演・石原さとみさんがオールバックの茶髪に赤のスーツに身を包んだバブリーな女性になりきるなど、インパクトの強いビジュアルが目立ちます。
夏ドラマの各作品は、なぜ「あえて笑われることを狙った」のようなビジュアルを前面に出しているのでしょうか?
◆二度見、三度見させるインパクト