剣道は日本が誇る文化の一つ。競技としての魅力はもちろんのこと、その精神性や芸術性に関心を抱いた外国人が始めることも増えているという。剣道が得意な「強くて美しい」アナウンサー、テレビ神奈川の岡村帆奈美アナ(29)に聞いた。
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幼稚園からピアノを続け、中学ではコーラス部だったので何か運動をしようと高校で剣道部に入りましたが、男子との合同練習は吐くほどきつくて、立っているのもやっと。練習についていけず、けがもして辞めようか迷いましたが、顧問の先生の励ましで3年間やり遂げることができました。
仲間との絆も深まり、部活後に通った王将の餃子定食は青春の想い出です。いくら技を覚えても「基本の構えがぶれていては意味がない」と剣道から学び、アナウンサーの仕事でも正しく構える=人とまっすぐ向き合うことを大事にしています。
担当する地域の情報番組『猫のひたいほどワイド』は生放送なので言葉にはより慎重になりますが、人の心と向き合うためには1歩踏み出す勇気も必要。視聴者の皆さんに寄り添う言葉を臆せず伝えられるアナウンサーになりたいです。
【PROFILE】おかむら・ほなみ/1990年生まれ、大阪府出身。山陰放送を経て2016年にテレビ神奈川入社。『猫のひたいほどワイド』に出演。剣道歴は高校3年間
●撮影/槇野翔太 ●取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2019年7月19・26日号