納税者として大人として、選挙で一票を投じることには大きな意味がある。それだけでなく、最近は店頭で「選挙割」なるサービスを受け「一票の重み」を感じることも可能だ。コラムニストの石原壮一郎氏がガイドする。
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7月21日は参院選挙の投票日。今回改選される124議席を争って、370人が立候補しています。誰しも世の中や政治にそれぞれ文句はあるでしょうけど、まずは投票に行かないと始まりません。「どうせ変わらない」と選挙を棄権しておきながら、したり顔で文句や批判ばっかり言っているのは、けっこうカッコ悪い姿勢です。
ただ、いろんな人が口を酸っぱくして「選挙に行こう」と言っているのに、投票率の低下傾向は止まりません。衆院選も参院選も、昭和の頃は70%超えも珍しくなかったのに、最近では50%をキープするのが精いっぱい。とくに、まだまだ先が長い若者の投票率と関心の低さが問題視されています。
さすがにどうにかしないとということで、最近増えてきているのが飲食店や小売店の「選挙割」。投票所でもらえる「投票済証」を見せると、割引などのサービスが受けられるというものです。
2016年参院選、2017年衆院選に続いて、3回目の「選挙割」を実施するのは、ラーメンチェーン店の「一風堂」。7月21日~31日の期間中に、国内の「一風堂」「SHIROMARU BASE」全店で、参院選の投票済証を見せると「替玉一玉」か「半熟塩玉子一個」のいずれかが無料サービスになります。嬉しいことに何度利用してもOKだとか。
「一票の重み」は、投票しただけでは今ひとつピンと来ません。いろんな店の「選挙割」でたくさんのサービスを受ければ、「ああ、自分は選挙に行ったんだ」「ああ、選挙に行ってよかった」と実感できるはず。次も必ず行こうという決意も固まります。選挙割をフルに活用することは、有権者としての自覚を深める大人のたしなみと言えるでしょう。
ためしに、東京近郊で「選挙割」をフル活用するモデルコースを考えてみました。
とりあえず「一風堂」でラーメンを食べたあとは、東京・谷中の「ひるねこBOOKS」に行って「店の外にある均一棚(50円~300円)から、お好きな古本を1冊プレゼント」のサービスを受けます。すでに始まっていて7月28日まで(20~23日は休業)。返す刀で中野ブロードウェイの「ブックス・ロンド社」に行くと、100円の本が無料でもらえます。買った額に応じた割引サービスも見逃せません。こちらも28日まで。