7月12日に営まれたジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長(享年87)の家族葬。東京渋谷のジャニーズアイランドの稽古場にて、ジャニーズ事務所所属のタレントとジャニーズJr.を中心に約150人が参列した。
「家族葬」を終えた、午後2時半。ビルから霊柩車が出てくる。その助手席には、ジャニー社長の遺影をしっかりと胸に抱え、涙を見せずに前を一心に見る滝沢秀明(37才)が乗っていた。
霊柩車の後を追うように、タレントやスタッフが乗るマイクロバス、ワンボックスカーが続き斎場へと向かった。
「助手席にはジャニーさんの姉であるメリー副社長や姪のジュリー副社長が座るのではなく、また“長男”の近藤真彦さん(54才)や東山紀之さん(52才)が移動車で斎場に向かう中、タッキーが助手席に座っていたのは驚きでした。霊柩車の助手席は家族の中でも妻や夫や子、いちばん親しい人が座るもの。
タッキーがその席に座ることをみんなが認めたからでしょう。“養子縁組”をした息子同然の立場なのだと改めて思わされました」(芸能関係者)
ジャニー社長の家族葬でも、その存在はひと際、目立っていたという。
参列したタレントたちが椅子に座る中、滝沢は終始、最後方で立ったまま、関係者に指示を飛ばしていた。喪服を着崩すことなくシャツの第1ボタンまでビシッと留め、誰とも談笑せずに裏方として動き回っていたという。
「“父”であるジャニーさんをしっかり送ろうという強い意思が伝わってきました。タッキーは300人にも及ぶジャニーズJr.の育成やプロデュースを担う『ジャニーズアイランド』の社長。Jr.たちの市場規模はますます大きくなっていて、企業価値は100億円は下らないといわれています。いちアイドルが重要な関連会社の社長を任されるほどの信頼関係が確かにあったのだと感じました」(前出・芸能関係者)
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東京都八王子市で3人きょうだいの末っ子として生まれた滝沢は、幼い頃に両親が離婚した。
「家を出て行った父親とは疎遠になり、幼い頃のタッキーは父親の愛情を知らずに育ちました」(滝沢を知る関係者)
離婚後、母親は3人の子供を育てるため朝から晩まで働いたが、生活は苦しかったという。
「着るものにも困り、真冬でもタンクトップと短パンの生活を送っていた。食事も水で溶いた小麦粉をホットプレートで焼き、ケチャップを塗って食べたりしていた。唯一のごちそうは、具がシーチキンの餃子だったと話していました」(前出・滝沢を知る関係者)