元共産党参院議員の筆坂秀世氏が言う。
「梶山さんは強面で武闘派と呼ばれたけれど、根っこは反戦主義者で平和主義者。橋本政権で普天間返還を合意したときも官房長官として沖縄に寄り添っていた。軍を経験しているからこその統率力と強い意思で弱者に寄り添う梶山首相の姿を見たかった」
これからポスト安倍時代の総理・総裁選びが始まる。パッとしない顔ぶれに国民は、「誰が総理になっても政治は変わらない」と思いがちだが、そうではない。過去、自民党内の政治力学で“総理になれなかった政治家”たちをみると、トップの人選で国の針路が大きく変わり、国民生活に重大な影響を与えてきたことがわかるのである。
※週刊ポスト2019年7月19・26日号