雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮の会見で急展開を見せた「闇営業」問題。2人は所属事務所・吉本興業への感謝を繰り返し述べつつ、一方で「会見を止められた」と圧力があったと主張し、事務所への不信感を語った。
これを受け、ダウンタウンの松本人志は「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます。」とツイッターに投稿。宮迫会見が開かれた20日夜に吉本興業の大崎洋会長や岡本昭彦社長と緊急会談を行い、急遽生放送となった21日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、事務所への不信感を露わにした。同番組の中では、闇営業で宮迫らが金銭を受け取っていたことを知らされた際に、会社側から「静観します」と言われたことを告白。さらに「その時に『だったら俺、吉本におれへんかもしれないわ』と言ったの。『吉本興業にはいたくないかも』って言いました。こんな会社じゃだめやと思うから」と述べ、退社を示唆するコメントをしたと明かした。
松本が言う通り、こうした中で不安と不満が増大しているのが、約6000人の所属タレントたちである。
「闇営業問題は宮迫だけでなく、吉本の契約の問題や対応のまずさなども大きかった。さらに2人を涙の会見に追い込んだ会社の対応には、他の芸人たちも納得できないという感情を抱いています」(芸能記者)
その中で注目を集めているのが、事務所への厳しい姿勢を取っているハリセンボンの近藤春菜だ。
吉本はコンプライアンス遵守の再徹底を図ると「決意表明」を発表。大崎会長が新聞各紙の取材に応じ、反社会勢力との関係断絶などを求める「共同確認書」を所属タレントと交わすことを明らかにしていた。一方でほとんどのタレントと文書での契約を交わしていない点については、今後も口頭の契約を継続する方針であることを宣言していた。
7月14日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、MCを務める春菜がこれらの対応や大崎会長のインタビューについて、厳しい口調で疑問を呈した。
「口頭だったとしても、芸人も納得してお互い同意していないと契約って結ばれないと思うんですよね。それに関して吉本興業はどういう考えであなたとこういう風に契約しますっていうことを、私は口頭でも聞いた覚えはないですし、会社にはいくら入ってあなたは取り分としてこうですとか、他の問題に関しても何もないですね」
「会長のおっしゃっていることと、芸人みんなの中での相違がすごくて、これで納得してる芸人っていないんじゃないかなって思います」
同じく吉本所属の番組MC・加藤浩次も同調しながら、 笑いのない“身内批判”は3分以上に及んだ。