北朝鮮の国民生活はどうか。長年北朝鮮を取材しているジャーナリストの鄭美華氏はこう指摘する。
「先日訪れた平壌では、市民の食べ物に対する認識が“栄養を取るためのもの”から“味わうもの”へと変わってきており、レストランのレベルが各段に上がっていた。衣類や化粧なども明らかに洗練されてきています。その一方で、地方では相変わらず人々が飢えに苦しんでいる。二極化は加速するばかりです」
これが公称就業率100%(全員公務員)、ニートも存在しない“地上の楽園”の実態である。
※週刊ポスト2019年8月2日号