芸能

舘ひろし、山本五十六演じ「日本は同じ過ち重ねていないか」

山本五十六を演じる舘ひろし

 高校時代にラグビー部の主将を務め、今秋のラグビーワールドカップ2019日本大会ではPRキャプテンに就任した舘ひろし。俳優としての活躍ぶりは言わずもがなだが、昨年、主演作『終わった人』でモントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門最優秀男優賞を高倉健以来19年ぶりに受賞するも、自身の芝居には控えめな口調を貫く。

 7月26日公開の映画『アルキメデスの大戦』では海軍少将時代の山本五十六を演じる。昭和8年、欧米列強との対立を深め軍拡路線を歩み始めた日本で世界最大の戦艦・大和を建造しようと画策していた海軍省に対し、山本は巨大戦艦がいかに無駄かを立証しようと考えていた。そこで目を付けたのは、元帝国大学の数学者で“100年にひとりの天才”と言われる櫂直(かいただし=菅田将暉)だった。

 数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという偏屈者を「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は必ず戦争を始める」と説き伏せ、山本の言葉に櫂は数学の力で帝国海軍の巨大権力に立ち向かい、戦争を止めようと奮闘する。

「戦争を阻止すべく櫂という青年を引きずり込んでいく立場として、この作品では人間的で、監督曰く“人たらしの山本五十六”を意識しました。本来彼は部下想いですし、人間として非常に魅力がある。阿川弘之さんが書かれた『山本五十六』によると、真珠湾攻撃を終えてパレードをした際には新橋の芸者が並んでいるのを見つけて、彼女たちにウインクしたのだとか」

 かたや真珠湾攻撃の4日前には、親密だった新橋の芸者と銀座で逢い薔薇の花束を贈ったという逸話もある。

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