昨今韓国に関する話題がメディアを騒がせている。韓国には、なにかと日本を意識して、「我が国こそ優れている」と主張したがる側面もあるようだ。そして、文在寅大統領が悲願とする北朝鮮との統一が実現すれば、日本を完全に凌駕する国力を持てると考えているのかもしれない。
では、スポーツに関して、この3か国の力をデータで比較してみよう。夏季五輪金メダル数は日本(142個、韓国90個、北朝鮮16個)に、冬季五輪メダル数では韓国(31個、日本14個、北朝鮮0個)に軍配が上がった。
サッカーW杯の最高成績は、日本がベスト16で、韓国はベスト4。直接対決でも、日本の13勝36敗21分けで負け越している。
野球は日本にアドバンテージがあり、歴代メジャーリーガー数は日本57人(野茂英雄、イチロー、大谷翔平他)に対して韓国は21人(朴賛浩、秋信守、柳賢振他)。日韓の直接対決でも62勝40敗2分と勝ち越している。長年北朝鮮を取材しているジャーナリストの鄭美華氏はこう指摘する。
「金正恩もスポーツに力を入れており、平壌中心部にはサッカー、野球、バスケット、テニス、器械体操、テコンドーなどのスタジアムが設立され、選手たちは日々厳しいトレーニングを積んでいます。ただ、選手育成のノウハウはまだこれからで、国際大会での活躍は、少し先のことになるでしょう」
※週刊ポスト2019年8月2日号