「朝食は起床から1~2時間以内に食べるのが理想です。朝起きて日光を浴びることで、脳の“中枢時計”がリズムを刻み始めますが、朝食を抜くと全身の“末梢時計”が動き出さず、体内時計が乱れて体の不調を引き起こす原因になってしまいます。
体をしっかりと目覚めさせるためにも、朝7時に起きる人は、少なくとも8~9時までに朝食を摂るようにしてほしい」(同前)
「何を食べるか」も重要だ。柴田教授は「朝8~9時に肉を摂ると良い」という。
「肉に含まれるたんぱく質は、朝に最も吸収率が高まり、効率的に筋肉を構成できます。筋肉の衰えはサルコペニアや寝たきりの原因となるため、その予防効果も高まる。また、夜に摂ると筋肉の合成やエネルギーの消費に使われず、余分な脂肪として蓄積されてしまいます」(同前)
時間栄養学に詳しい健康検定協会管理栄養士・望月理恵子氏は、「トマトやスイカも朝8時~9時に」とアドバイスする。
「トマトやスイカに含まれるリコピンには、朝のほうが吸収率が高いという研究結果が出ています。リコピンには強い抗酸化作用があり、がんや老化の予防効果があると考えられています」(同前)
「散歩やジョギング」などの“軽めの運動”を行なうのは朝食を食べ終えた「朝9時~10時」が適切だという。