国際情報

金正日料理人・藤本氏 行方不明説の中「安倍批判」していた

藤本氏は無事が確認された(写真/時事通信フォト)

〈すばらしい刺身だった〉──7月23日、コリン・クルックス駐北朝鮮英国大使のツイートを受けて、日本の政府関係者に衝撃が走ったという。平壌市内の和食店で大使とともに映っている人物は、故・金正日総書記の専属料理人である藤本健二氏。

「藤本氏は6月から行方不明とされており、CIAに情報提供した疑いで当局に身柄拘束されている可能性も指摘されていました。朝日新聞(7月5日)も拘束の可能性について報じており、日本政府も情報収集に動いていたので、大使のツイッターで図らずも安全が確認されたというわけです」(内閣情報調査室関係者)

 藤本氏は2017年から平壌市内の百貨店ビル内で日本料理店『たかはし』をオープンしていたが、最近は店を閉めていることも多く、これが行方不明説や拘束説に繋がった可能性があるという。

 5月下旬に店で藤本氏に会ったという、北朝鮮を取材しているジャーナリストが語る。

「当時から平壌では行方不明説が流れていましたが、ある市民を通じて会うことができました。その日はお店にいましたが、『最近は体調が悪くて、めったに店は開けないんだ』と話していました。『拉致被害者を帰して欲しかったら経済制裁を今すぐやめろ』とか、『在日朝鮮人への差別をやめろ』とか、安倍政権の批判を延々としていましたね。近く日本に帰国するとも言っていました。高級外車や豪邸を与えられているそうで、金正恩からも特別待遇を受けているように感じました」

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