10年間で約1万人を占い、「当たりすぎる!」と話題の“占い界のニュースター”ムンロ王子。いったいどんな人物なのか。
「タロット占いは、あなたの“今”が占えるおみくじのようなもの」とムンロ王子。この日の撮影では78枚あるタロットカードの中から、大きな流れを知ることができる“大アルカナ”と呼ばれる22枚のカードを使用した。
「悩んでいるテーマを念じながらカードを1枚引くと、問題解決のヒントを教えてくれるの。悪いカードが出ても受け入れて、その問題と向き合うことが大切。カードのメッセージを読むと思い当たることが必ずあるはずよ」
東大法学部卒業という、占い師としては異色の経歴を持つムンロ王子。
「3人兄弟の真ん中だったので、母親に気に入られたくて子供の頃はよく勉強しましたよ(笑い)。東大を卒業したら政治家になろうと思っていたのですが、上には上がいたので諦めました。『東大卒なのに占い?』って言う人もいるけれど、タロットの1+1=2とは限らない直感の世界は魅力的。合理主義で左脳ばかり使っている現代では、もっと直感的な右脳を使うべきなのよ」
大学卒業後は、大手コンピューター会社に就職。独立後はIT会社社長として、今も2足のわらじをはいている。
「実はタロット占いを始めたきっかけは、そのIT会社でタロットのサービスを始めたいと思って、プログラムを開発しようとしたこと。占いのデータを集めるために自らタロット占いを始めたら評判になって、占い師に(笑い)。1万人以上占ってもまだプログラミングは完成していません」
目をみはるのは、その出で立ちだ。
「私の占いが口コミで広まり、テレビに出ることになったときに派手なメイクと衣装で変装したのがきっかけ。IT会社の社長が占い師というのもナンじゃない?」
188cmの長身の女装家と言われることもあるが、これは“性別”を消すためのコスチューム。
「占いに来る人の9割は恋愛に悩む女性なので、性を感じさせずに最初から心を開いてもらうための工夫でもあるの」
【Profile】
ムンロ王子さん●東京大学法学部を卒業。IT会社の経営をしながら趣味で始めたタロット占いが評判になり、現在はタロット占いによるカウンセリングや講座のほか、テレビや雑誌でも活躍。シャンソン歌手としてライブも行う。
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2019年8月8日号