健康を気遣い「体に良い食材を取り入れている」「適度な運動をしている」という人は多いだろう。しかし、その努力を最大化するには「時間」にも注意する必要がある。
例えば、昼食・おやつは、最もカロリーを摂って良い時間帯だという。「時間栄養学」に詳しい健康検定協会管理栄養士・望月理恵子氏が解説する。
「『BMAL-1』という脂肪をため込む性質を持つたんぱく質があり、これは午後2時頃に最も減少します。そのため、高カロリーな食事はこの時間に摂るのが良いでしょう。“おやつは3時”と昔からいわれますが、間食は午後2時~3時までに食べるほうが肥満予防につながります」
昼食後は、満腹感から眠気を感じやすくなる。秋葉原駅クリニック院長・大和田潔医師が語る。
「昼寝は午後1時~2時にすると良いでしょう。夜間の睡眠は午前2時に最も深い眠りを迎えるため、それから12時間経ったこの時間に、20分程度の昼寝をすると日中の活動に集中できます。ただし、1時間以上寝てしまうと夜間の睡眠を妨げるので注意しましょう」
筋トレやマラソンなどの“激しい運動”をする場合は、散歩・ジョギングとは異なり、「午後2時~5時」が最適だという。
「1日の体内生理のリズムによって、心肺機能や筋力の働きが最も活発になる時間帯なので、元気に動けてケガもしにくいと考えられています。朝食と昼食で摂ったエネルギーが体内に蓄積されているうえ、午前中の軽めの運動が代謝を高める“準備運動”になっているからです」(同前)
※週刊ポスト2019年8月9日号