8月31日から中国で開幕するW杯に臨むバスケ日本代表で、注目を一身に集めるのが日本人史上初となるNBAドラフト一巡目指名を受けたワシントン・ウィザーズの八村塁(21)だ。
「ルーキーで年俸約4億円ですから、スケールが違います。7月末にW杯前の代表合宿のために帰国すると、日清食品HDなどとスポンサー契約を結んだことを発表。話題性は高く、CM契約は1社1億円ともいわれる。中国に出発する8月下旬までに、東京五輪のオフィシャルスポンサー企業を中心に、さらに契約を結ぼうとするところが出てくるはず」(広告代理店関係者)
そんな八村の“市場価値”は、9月以降の活躍でさらに高まる可能性もある。
「W杯では予選リーグで米国代表との対戦が決まっている。アンソニー・デイビス(レイカーズ)、ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)といったオールスター級のスターが直前になって相次いで出場辞退したものの、それでもNBA一線級の選手が集まる。その米国代表相手に活躍をみせれば、八村と同じポジションのフォワード陣がやや手薄なウィザーズの事情を踏まえても、10月からのレギュラーシーズンでの開幕スタメンが現実味を帯びてくる」(在米ジャーナリスト)
控え選手も含めた全選手の平均年俸7億円のNBAにあって、スタメンに定着すれば稼ぎはさらに跳ね上がる。実績も手にする金額も、前人未到の道をさらに突き進むことになりそうだ。
※週刊ポスト2019年8月16・23日号